キラメイジャーが近年まれにみる楽しさでウキウキしています。
仮面ライダーゼロワン「#27 ボクは命を諦めない 」
消防士編の後半ですが、119之介は前回の隊長からのお叱りで「命を諦めないこと」を学び、自らの危険を顧みずに副社長たちを救う経路を切り開くという活躍。それに感動した隊長は勝ちを譲るように天津に提言するという浪花節でした。
シェスタが熱で壊れるところはけっこうリアルで怖かったですね。
うーん…余計な知恵が付いてしまった大人が見るとチープな話に写ってしまいますが、あくまで子供番組であることを考えるとこれくらいシンプルな方がいいのかもしれせん。ただ、そもそも「お仕事勝負」という題材が子供番組に相応しいかという話はありますが(消防士はまだ子供にも身近ですが、その他が不動産屋・裁判・婚活だし)
今回はお仕事勝負よりも、刃の気持ちの揺らぎにフォーカスが当たった回かもしれません。
- 「自分の仕事じゃないから」と救助作業を止める天津に対し、不破が刃を引っ張っていく
- 119之介への或人の「社員思い」を目の当たりにする刃
- レイダーに変身していた自社社員の名前を覚えていない天津
- 天津に強く言われると委縮してしまう刃の不穏さに気付く或人
なんか近々、刃が何らかの形で天津から解放されて、或人や不破と「本当の仲間」になるような展開があるような予感がします。
また、番外編ではありますが、副社長や取締役が「人間とヒューマギアが手を取り合う社会」という或人の掲げたビジョンに本音で賛同している描写もあり、飛電の盤石さが増しているのに対し、天津が一般人の隊長から見ても嫌な奴なのが見えていたりと、会社対決の面でも勝利の一筋が見えている感があります。
ただ、それが「仮面ライダー」として楽しいかというと微妙ですね。嫌な奴が失脚するのは半沢直樹なら気持ちいけど、ライダーでそれを見せられて笑えるかの自信はありません。
迅が作中で指摘してる通りで、人間同士の「悪意」やいがみ合いは面白くない。年明け前までの滅亡迅雷編が楽しかったのは、飛電側にもヒューマギア側にもそれぞれの信念があってぶつかり合ってたこと、そこに迅や暗殺ちゃんのコミカルさが綺麗にマッチしてたんですよね。
魔進戦隊キラメイジャー「#2 リーダーの証明」
赤の戦士がリーダーになるというクリスタリアの伝承に従ってリーダーになってしまった充瑠。しかし元々の内気な性格が災いしていたことと、それぞれの生活があるメンバーが時に私生活を犠牲にしなければならないという「戦隊シリーズ」に脈々と受け継がれる命題に挟まれてしまいます。
去年の戦隊はニートみたいなものだったんで、そこら辺はなんも考えなくて良かったのにね。
今回は緑回だったのかな。話運びの中心が瀬奈が出場しなくてはならない陸上大会を蹴り、戦場に行かなければならないという問題に対してどう「カラッと解決」するかというお話でした。
それの打開策が、ドラえもんのコピーロボットのように本人のコピーを作れる「代役ン」という謎のアイテム。マブシーナが生み出すキラメイストーンを元に充瑠のひらめキーングで機能を持たせるという製造過程で作り出しました。この調子で今後もひみつ道具が生まれていくんでしょうか。
マブシーナが漫画(ルパンレンジャーの詩穂が描いたもの)で感動して流した涙がダイヤになるということでしたが、どうもドラクエのロザリーを思い出してしまいます。
博多南が「代役」と「ダイヤ」を「んー!」と合体させて「代役ン」と命名しますが、アレはアレでPPAPだし。そのうちやるとは思ってましたが、まさか早々と2話でぶっこんで来るとは。しかも2語を合体させたところで「ン」はないし。
青と桃の大人組はすっかり充瑠には歓迎ムードですが、為朝は充瑠の内気さもあってリーダーとは認めていないというのは前回までの流れ。
今回も相変わらずやることなすことにワーワー言いますが、「アレやったかコレやったか」と焚きつけたり、瀬奈との話し合いにも付いて来たりと、なんだかんだで充瑠の世話を焼いている風なんですよね。どのタイミングで正式な和解になるか分かりませんが、やっぱり赤黄コンビの動向が気になります。
どとめは赤黄緑の合体ロボによる攻撃で、ラストシーンは若者組の3人で並んで勝利ポーズ!(為朝は小さくガッツポーズ)という締め方もいい感じでした!ロボは今のところ赤黄緑の地上タイプと、青桃の空中タイプでグループ分けされているようです。
余談ですが、2話から本格的に出てきた等身大の敵怪人。ラグビーだったり万力だったりと、ゴレンジャー感の漂うコミカルさがあり、回によっては不気味だったマイナソーに比べて親しみが持てそうです。