昨年、埼玉県のシェアオフィスをネット検索したところ、大宮に2件・越谷レイクタウンに1件ほどしかヒットしませんでしたが、現在は浦和・大宮・川口・さいたま新都心などに多数存在しているようです。それだけ県内のフリーランスの増加・需要が増えているのでしょうか。
実際に、僕が足を運んだ数件の様子を書いていきます。
大宮エリア
コワーキングスペース Office 7F
スポット利用 500円〜
僕が知る限りでは大宮エリアの老舗です。大宮駅近くの雑居ビルの7Fだからというシンプルなネーミングで、同ビルの6Fでは同系列のシェアオフィス・貸会議室を運営しているなど、多角的に展開しています。
Wi-Fi、フリードリンクが提供されており、一角に隔離した「電話OKエリア」を用意しているなど、喫茶店やネットカフェより「仕事向け」の雰囲気作りがなされています。ただし、コピー機の利用はモノクロ10円・カラー50円とコンビニと変わらない価格設定です。
平日の午後で20人くらいが黙々と作業をしているといった雰囲気。しかし図書館のように私語禁止ということでもなく、ソファースペースでお弁当を食べながら雑談している人々や、テーブル席で打ち合わせをしているグループもいました。なぜか入口近くにアイドルや芸人のサインが複数飾られています。ケーブルテレビなどの取材を良く受けるのかもしれませんね。
コワーキングスペース24大宮
スポット利用 500円〜
駅からはそこそこ歩かされる立地ですが、区役所・銀行・保険会社などが密集している地域ですので、そういった地方経済に関わる仕事をされている人には便利な場所かもしれません。Office 7Fと同じく別フロアに貸会議室を備えています。コワーキングスペースにはテーブル席が少なく、ミーティング用途はそちらで…という棲み分けがあるのでしょうか。
コピー機はもちろんですが、細かいところでは裁断機や大型ホッチキスなど、一般家庭ではなかなか買えない事務用品も用意されていて便利そうです。
内装は黒板と木目調で統一されており、(前のテナントの置き土産なのか)バーカウンターのようなスペースもあり、見ようによってはカフェのような雰囲気もあります。そのおかげがあるのか、仕事をしている人の他、勉強をしていると思われる若い学生風の利用者も多くいました。
越谷エリア
HaLake
スポット利用 500円〜
越谷レイクタウン駅の改札口から、とても目立つイオンモールとは反対側の、出口すぐの雑居ビル4Fです。フロア自体があまり広くなく、いくつかの大テーブルを囲んでの相席が基本になります。土日には子供向けのプログラミング教室が開かれるとのこと。
今年2月ごろに僕が見学させていただいた際には、備品として3Dプリンタがあり、そもそもオーナーの本業の関係もあって、同じフリーランスでも技術職向けのスペースという印象があります。大テーブルもそのような職種の作業台として最適化されています。
シェアオフィスとコワーキングスペース
上記の3件は、正確にはシェアオフィスではなく、コワーキングスペースと言われる施設です。シェアオフィスは基本的に月額利用で数畳分の占有スペースが与えられ(業務用途に使える電話暗号や私書箱がレンタルできる場合もある)、占有スペース・共有設備を併用してガッツリ仕事をするという形式です。
対してコワーキングスペースは占有スペースはなく、自習室やカフェのように用意されているテーブルやソファーに適当に座って作業ができるという施設です。設備がライトな分、料金も安く、月額でも一万円程度で利用できるので、高いカフェに毎日通うことを考えるとリーズナブルですね。
コワーキングスペースの設備
- Wi-Fi
- 電源
- フリードリンク
ここら辺は基本装備でしょう。今回ご紹介した3件とも備えています。また、お弁当を持ち込んで食べている人も見かけます。
勉強会や交流会もあり
こういった施設では、必ずと言っていいほど施設の壁に勉強会や交流会の案内が貼り出されています。孤独になりがちなフリーランスですが、こういったイベントに参加することで、地域内の人脈を広げられるのは一つのメリットと言えます。
県南以外にも広がりを見せるか
シェアオフィス・コワーキングスペースの分布。埼玉県内では、中心地であるさいたま市内に多数存在し、川口・戸田・越谷・熊谷などにわずかに点在しているのが現状です。主ターゲットのフリーランスは本来は居住地を選ばない人種ですので、今後は他地域にも広がりを見せるのか、追って調べていきたいと思っています。