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仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション

 ライダー映画、なんとか年内に鑑賞できました。

 

kamenrider-winter.com

 

 

記憶を取り戻すソウゴ、記憶と世界が異なる或人

 

 物語の冒頭は或人がいつもの通り自室で目覚めたら遅刻の時間で、バイクで会社に急ぐと、会社は基より世界全体がヒューマギアに支配されており、或人はお尋ね者となってしまいます。相変わらずイモジャージで寝ている或人がキュート。

 

 ただ、衛星ゼアがない状態なら、あのバイクはどこから出したのかという疑問が。

 

 同じ世界の歪みに放り込まれたソウゴ・ゲイツツクヨミは、通っている学校がヒューマギアの教師・生徒に占拠されており、同じように襲われます。ここのシーンがヒューマギア役の俳優さんたちが派手に飛び掛ったり吹っ飛んだりとけっこう凄いことをやっているのも注目です。

 

 怪異に襲われ、ウォズに助けられた一行は、ソウゴが世界を書き換える前の記憶とライダーの力を取り戻し、ゼロワンの時代に介入したタイムジャッカーの撃退に向かいます。

 

相変わらずイチャイチャするソウゴとゲイツ

 

 冒頭からイチャイチャするブレザーソウゴと空手着ゲイツが最高ですね。ツクヨミにいい意味で色気がない為、仲良し三人組という感じが出ているのがこの三人のいいところだと思います。

 

揺さぶられる或人と安定のソウゴ

 

 昨年の映画では戸惑うソウゴを戦兎が導くような構図がありましたが、今回も先輩のソウゴが或人と引っ張るという感じでした。歴史改変への理解と対処法を持っているソウゴが今回の件でアドバンテージを持っているのはもちろんですが、或人も父・其雄がらみで心揺らいでいたこともあります。

 

 ともすれば、高校生のソウゴの方がよっぽどしっかりしていて、社会人の或人の方が思春期の少年のようになってしまっていますが、或人役・高橋文哉くんは実年齢が18歳、対するソウゴ役・奥野壮くんは19歳なので、実際に1つ先輩でもあります。加えて、前年ライダーが当年ライダーを助けるという構図に持っていくには最適な話運びだったかもしれません。

 

 まあ、ソウゴは時間を巻き戻す前は高校も卒業していたし、何より魔王ですしね。

 

二号ライダーの絡みはほぼなし

 

 個人的に楽しみだった、共に萌えキャラのゲイツと不破の絡みについては、ほぼなかったのが今作への不満点ですかね(笑)。ストーリー・バトル共に、或人・ソウゴ組、エイムズ組、ゲイツ・ウォズ・ツクヨミ組と3手に分かれていたことと、エイムズ組はタイムジャッカー周りには全く絡まず、自分の世界の脅威で精一杯という感じでした。

 

 不破や刃はいつになく変身前のアクションが多く、彼らが潜伏する人類の避難所にも謎にキャラの濃いモブキャラ(オネエやプロレスラー風の人物)が多数居るなど、恐らく裏設定が膨大なんだろうなという雰囲気です。

 

 ただ、それ以外の不破の見せ場というのはあまりなかった感じですね。

 

ヒロインたちと女タイムジャッカー

 

 まず思ったのが、刃がいつになく短いホットパンツを履いていて、完全にパパさんサービス要員だったことですね。先述の通りテレビシリーズ以上に気合の入った変身前ガンアクションを披露していました。

 

 イズは歴史改変があっても変わらず或人の味方であり、副社長や飛電インテリジェンス・人類に協力的なヒロインでした。最終的には彼女を助けるという目的で人類が団結するのもオーソドックスですがいい演出でした。

 

 仮面ライダーツクヨミはネットで散々弄られている通り、強過ぎますね。元々の火力が高い上に時間も止められるとか。テレビシリーズでは最終話のみ登場の切り札でしたが、今回彼女の通常運転のバトルシーンが見られるのは中々面白いです。

 

 敵のタイムジャッカーはアイドルであり、サブカル方面に明るいことで有名な生駒里奈さん。役回りとしてはバックボーンの説明もなく、単純悪のまま入退場する「やられ役」ですが、不気味な雰囲気が出ていて「分かっている」演技だったのではないでしょうか。

 

 更に、彼女によって飛電のヒューマギア・ウィルが「アナザーゼロワン」にされて敵として立ちはだかる…という構造になっています。

 

滅亡迅雷

 

 お馴染みの滅と迅ですが、ヒューマギアが覇権を握った世界ではテロリストではなく、人類狩りを行う戦闘ヒューマギアの幹部的な地位に居ます。

 

 その戦闘ヒューマギアも、街中で生活している一般ヒューマギアをいつものように「ハッキング」して戦闘要員にしている描写もあり、ヒューマギア自身もお互いを「道具」としてしか認識していない感じが皮肉です。

 

 滅と迅は普段のバンダナやフードで耳を隠すファッションではなく、黒のコート(迅はハットも被る)という出で立ちで、いつもよりカジュアルな格好になっています。滅がしっかり顔と髪を露出しているのが新鮮なのと、服装自由になるとオシャレになる迅が可愛かったです。

 

 彼らはゲイツ・ウォズ・ツクヨミの強さに圧倒され、撤退するところで物語から離脱します。

 

副社長がイイヤツだった

 

 大嶋さん…じゃなく、福添副社長は、今回、会社がヒューマギアに乗っ取られ、人類の避難所に身を寄せているという立場の関係上、テレビシリーズのように或人につっかかることなく「君も無事だったか」と声を掛けたり、秘密裏に建造していた衛星ゼアを打ち上げて或人をサポートするなど協力的な存在でした。

 

 ラストシーンでは「自分もライダーに変身して会社に貢献したいから、スーツを開発しろ」と言ったり、普段の嫌味なキャラクターとは違う、彼の良い面が出ていたんじゃないかと思います。

 

 映画の時だけイイヤツになるとか…ジャ○アンみたいだ…。

 

キャラクターたちの「かっこいい」を詰め合わせたお祭映画

 

 今作を一言で表すとこんな感じかと思います。前半はとにかく変身前のアクションが多めで、不破や刃の見せ場となっています。後半は当然ながら変身後のライダーが揃い踏みで戦い、変身前が好きな大人も、変身後が好きなちびっ子も満足の出来です。

 

 久々にソウゴやゲイツとも会えたし、或人や不破も活躍していていい時間を過ごしました。ラストは謎の…謎のバトルがありますが…。