両番組とも追加戦士のチョイ見せが行われた今週の総集編。「今後の展開」を持つ1年編成番組の強みを感じます。
仮面ライダーゼロワン「プレジデント・スペシャル PART.02」
01が第一クールの滅亡迅雷編、02が第二クールということでお仕事五番勝負が中心の総集編でした。
01は物語の軸が滅と迅にあったのでまとまっていた印象でしたが、02は個々のエピソードが独立していたので5+1体のゲストがパラパラと紹介された、文字通りの「総集編」という様相になっていましたね。
天津のやられダイジェストなどもありましたが、あれの爽快感はあまりなく、やはり「悪意」を主題に置いた第二クールは「後味の悪い話が続いたな」という振り返りになりました。
様子のおかしかったイズの正体はなんとアークそのもの!速水奨氏のボイスが付き、今後登場するであろうアークの仮面ライダーの姿もお目見えしました。情報解禁の時期にも重なったのでしょうが、総集編のついでに見せてくるのは心憎い演出。
アーク的には、自分の干渉とは関係なく人間に反発したチェケラは「面白い奴」みたいな受け止め方なんですね。そこの掘り下げもあまりなく、急にキレた感じが強かったので、後からそんな重要な設定ですと口で言うのもなあ。
今回がなかったら知らないままストーリーが進んでいったわけで、そういうのはテレビシリーズ内で語って欲しいというのが正直なところです。
魔進戦隊キラメイジャー「1・2話 未公開カット蔵出し いまいちどスタートダッシュSP」
勘違いしていたのですが、今週来週で副音声つきの1・2話を再放送するものとばかり思っていたのですが、今週で1・2話ダイジェスト、来週は別の内容を出してくるということ。ちょっと頑張り過ぎじゃないですか!?
しかも今回は未公開カットをふんだんに織り交ぜており、1話で充瑠が戦闘中の呼び捨てを謝る、2話のラストに瀬奈が充瑠に呼び捨てを持ちかける、充瑠のひらめキンーグについての博多南の様々な考察、時雨のおケツなど、重要シーンが満載でした。
未公開カット(特に博多南のセリフ)はストーリーの根幹に関わっていたり、「5人はいつの間に距離を縮めたの?」という本編で受ける印象が全く変わるものだったりと、「尺の都合」で片づけるにはカットすべきではないものばかりでした。
近年の特撮は本編中の内容が説明不足であることが多く、ホームページのコメントなどで設定の補足がなされていることが多々あると感じていましたが、これじゃそうなっちゃうよなと納得してしまいました。
もちろん今回の蔵出しスペシャルはファンとして嬉しい企画でしたが、ゼロワンともども「テレビシリーズで一通りの物語を完結させること」は今後のニチアサ特撮の課題にしてもらいたいところです。
余談ですが、瀬奈が所属している実業団の「scrtc」って、ゲキレンジャーの組織だったんですねと今さら。あちらは表向きスポーツ用品メーカーだったのでCARATと類似性もありますね。詩穂ちんの漫画同様に、これ以上の絡みはなさそうですが…。