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竜とそばかすの姫、映像と音響を楽しみたいなら全然アリ

スーパーヒーロー戦記と同日に『竜とそばかすの姫』も鑑賞してきたんですが、ブログ界隈や映画評の世界ではどうしても厳しめの意見が飛び交います。当方ではどちらもないという感じですかね。

 

 

映像と音響を楽しみたいなら全然アリ

 

そもそもテレビ局その他の広報の扱いから見ても、本作は「四の五の言わずに楽しもうぜ」というコンセプトっぽいので、あんまりごちゃごちゃ言わずに浴びるまま楽しむのでいいだろうという考えであります。

 

うまい具合に時間が合って、ULTIRAというイオンシネマの中でも映像と音響の設備がいいスクリーンで観ることができたのもあり、映像と音響の素晴らしさは言わずもがなでした。

 

仮想空間「U」の世界には地面が存在せず、どこまでも続く広大な虚空の中にアバターたちが活動する浮島が点在するような世界観なので、ひらけた空間や足元の浮遊感がなんとも気持ちよく、これはぜひ大スクリーンで鑑賞したいものです。

 

音響についても主人公役・中村佳穂さんの美しい歌声や、ブラスバンド・オーケストラの迫力は文句の付け所がありません。

 

ストーリー面にはツッコミどころ多数

 

サマーウォーズ』以来、細田守作品にはほとんど触れてこなかったのですが、近年の作品への批判的な意見は主に脚本部分なんですよね。今回も例に漏れずツッコミどころは多々ありました。

 

  • 監督のインターネット観、ニコニコ動画あたりで止まってません?
  • いち格闘ゲーマーに個人情報漏洩の権限を与えるクソ運営
  • 暴力男との対決に向かう女子高生に誰も付き添わない大人や男子

 

主人公は所属高校の中で恋の予感がありながらも、Uの中で出会った「竜の正体」ともちょっといい感じになる逆ハーレム展開になるので、ストーリー上あの場に男の付き添いは邪魔だったのかなとも思うのですが、不自然は不自然です。(おばさんが高3だった頃の中2男子とのエピソードが伏線ぽい?)

 

不幸中の幸いか暴力男は「物にあたる」「言葉の暴力」はするものの、子供たちに対しても物理的な暴行に及ぶに至らない「最後の一線」を超えていない人物と思われるので(※僕の印象です)どうにかなりましたが、平気で女を殴る人だったら無事じゃ済まなかったんじゃないかと。

 

おばさんコーラスの5人も、高校生が徒歩で移動できる駅までの距離を車で送っただけで何も役に立ってないし。歌唱の場面でメインコーラスで支援するとか、児相の48時間ルールを鬼女の人脈で30時間ほど縮める(主人公の到着と同時に大人の仲介が入る)くらいの活躍はしても良かったような。

 

ただ、学校の女子のいざこざを「平定」した演出はめちゃくちゃ笑いましたよ。

 

まあ色々な楽しみ方ができるのかもね

 

冒頭の話のように、素晴らしい映像と音響に身を任せてあまり深く考えずに楽しむのもありですし、あまりにも多いツッコミどころを批評する楽しみ方もあるのかもしれません。それがビッグネーム・細田守作品なのでしょう。