ドンブラザーズ、やばいな…。
仮面ライダーリバイス「第25話 よみがえる!ベイル!?五十嵐家の記憶」
パパが変身しそうというのは大方の予想通りでしたが、彼がかつてギフの細胞を移植された改造人間であり、その子供たちの五十嵐三兄弟は「ギフの末裔」としてライダー変身者の素養を持っていたという種明かしがされました。
リバイスという作品単品ではショッキングなお話でしたが、そもそも仮面ライダーは敵に改造を受けて力を得たヒーローなので、そういった意味では原点回帰の正当進化形とも言えますね。
今のしあわせ湯は火事に遭った後に建て直したというぽっと出のお話もありましたが(しあわせ湯のセットに焦げた暖簾が飾られているので伏線はあったわけですが)その火事もデモンズドライバーの悪魔によって引き起こされており、子どもだった一輝をバイスが救っていたという因縁も語られました。
しかし、リバイスも気づけば1月クールも終盤。
前作・前々作が1月クールの展開で失速していたことを考えると、デッドマンズ壊滅からの敵幹部の立ち位置の変化や、ラブコフ・カゲロウなど人気キャラの活躍、一輝とバイスの接近など、飽きさせない要素でポジティブに乗り切った感があります。
ギフテリアンの鬱展開をしつこく引っ張らなかったのも良かったのだと思いますね。旧作の感じだとこれをいつまでもやって視聴者に嫌われる危険性を感じていました。ここからあと半年で下がることはないんじゃないかなと期待し、楽しみにしています。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ「ドン1話 あばたろう」
桃井タロウのぶっ飛んだキャラのほか、いろいろな要素が飛び出して取っ散らかった感のある1話であるものの、必要最低限の情報と作品の雰囲気が伝わってくる1話だったので結果的に完成度高ぇとなりました。
一人称視点のオニシスター・はるかが何も知らない状況で巻き込まれているので、視聴者は基本的に彼女視点で徐々に情報開示を受けていけば良いという誘導もうまいですね。
- ヒトツ鬼 人間が欲望とセンタイギアで(?)鬼化、今週の怪人
- 脳人・アノーニ ヒトツ鬼と敵対・抹消(殺害)雑兵アノーニは人間界に潜伏
- ドンブラザーズ ヒトツ鬼と敵対・浄化し人間に戻せる
- 五色田介人 ドンブラザーズに協力(?)ヒトツ鬼からセンタイギアを回収
敵幹部・脳人とヒトツ鬼が同一の組織ではないので少し複雑になっています。
人間が変化した怪人は多くの場合殺されるが、主人公の能力で戻せるのでそうした方がベター…という構図は近年のライダーであるセイバー・リバイスでも立て続けに見られるので理解はしやすいものの「またこのパターン?」という気持ちも。
脳人はヒトツ鬼を倒すという目的は同じであり、人間界の文化を楽しんでいて侵略するつもりもないようなので、ゲキレンジャーのように映画版や物語終盤で一時的に共闘するような展開もあるかもしれません。
しかし、だったらアノーニ達とドンブラザーズのドンパチはただただ無駄な戦いということになるので、どう折り合いをつけていくのか。
あちこちで「縁ができた!」と初対面の相手に絡むタロウはちょっと怖いですが、霜降りせいやの世話を焼くシーンを見るに、いわゆるお節介キャラの極端なやつなのかなとは思うのですが、それにしても距離の詰め方が非常識すぎて。
…と、大人目線ではそう見えますが、子どもの関係の詰め方と同じ考えると、当事者である子どもにとってはそこまで違和感がないのかもしれませんね。その上で「こんなに急いで仲良くするのは大人の世界だとおかしいこと」というプチ教育もできると。
脳人に抹殺される人間の代表として、はるかの同級生である(そこまで悪い奴じゃなさそうな)高校生の「よっぴー」が選ばれ死亡してしまうのはショッキングなはずなのですが、2話の予告を見る限り特に引っ張らずに流されるみたいですね。ギフテリアンくらいの鬱展開のはずなのですが。
はるかの彼氏・よっぴー・同級生などの描写がなんとなく軽い印象なのと、例年の戦隊を考えるとはるかが女子高生という設定自体が2話以降どうでも良くなり、学校も今後は出てこなくなりそうなので、舞台装置としてあまり重要ではない可能性も。