リバイスの評価がストップ安を更新してしまったので、今回は手心を加えます…。
ウルトラマンデッカー「特別総集編1 マルゥルの帰還 」
前作でお馴染みのメトロン星人マルゥルとホッタさんによる装備品が中心の総集編。
これからしばらくトリガーからの客演回も増えそうなので、前作を振り返りつつ各種設定のおさらいというのは妥当か。そもそも前作と設定が地続きの新作というのも珍しいので公式側も色々と気を使ってそうですね。
ホッタさんが10年の歳月を表現するために白髪が増やされていたのが切ないですが、こうなるとアキトなんかは客演が難しいでしょうか?さすがに現実で半年しか経ってないのにいきなり27歳のオトナの雰囲気は醸せないですものね…。
何気に今回のナレーションが「天の声」の梶原岳人くんというのもなかなか乙な趣向です。英語イントネーションじゃないと普通にさわやか青年ボイスですよね。
仮面ライダーリバイス「第48話 覚悟の証明!これが…日本一のお節介!」
暴走狩崎の撃破と、両親を忘れた一輝がついに共闘していた弟妹も忘れてしまって次回へ。
今回問題になったのは狩崎への説得の部分で、結果的には狩崎の中にあった父・真澄への情愛で丸く収まったものの、真澄が行ってきたことは到底許せるものではなく「毒親を他人(一輝)の価値観で許していいのか?」と大変な批判が起きています。
一歩引いて考えたときに、リバイスは子供番組ですので親への態度としては「全て受け入れて慕う」というのが唯一の着地点でもいいわけです。毒親を許す・許さないの判断はリバイスの対象年齢の子供がやることではないので。
(問題のある親の対処は幼い子供ではなく周囲の大人がやるべき)
しかし、リバイスの主要人物は多くが成人していて、体裁も「大人同士の話」となっていますので、描き方がもうちょっとあっただろうとか、そもそも狩崎をあんなひどい目に遭わせたのがバトルファミリアや今回というゴールから逆算した「思い付き」だとしたら、それこそ人の心がねぇなとも思うわけです。
同じ東映系でも、プリキュアは伝え聞く話から「子供に何を見せるべきか?」について毎作かなり慎重な検討を重ねているのが見て取れるのですが、近年のライダーはそういう視点がちょっと欠けてるのでは?と思います。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ「ドン24話 むすこ、ににんばおり」
配達先の中年女性から家出息子に間違えられたタロウが、人助けとして息子のフリをする、それをはるか・猿原・雉野がリモートであれこれ指示する(サブタイトルにある「二人羽織」)というコメディ調のお話。
なのですが、結果的に「今週のヒトツ鬼」の正体が家出息子で、鬼が抜けた後に家に戻ってくる…というオチなのですが、その息子がタロウと似ても似つかない青年なのでなかなか怖いです。
全く関係ない若い男を家に招いたりキスを要求したりしてたのかあのおばさん…ですし、最終的には「本物の息子じゃないのは関係ない」とか言い出してなんですかそれ。
整合性を取るなら黒髪戻しでもした樋口くんに二役やらせたら良かったのでは?とも思うのですが、このホラーぶりすら制作側の狙いなのか?という推論も立ちます。
奇しくも今回のゲスト女性も「毒親」で、息子は嫌気がさして出ていったはずなのに結局は親元に戻っていて、ハッピーエンドと言えるのか疑問なまま終わっていく「世にも奇妙な物語」テイストとも取れます(ラストの息子が戻ってくるカットでは鉢植えで女性の表情が見えない演出になっている)キラメイジャーのカロリー回と並ぶ怪作ですね。
バトル面では虎龍攻神の販促が続いているのか、前回に引き続き巨大戦はジロウが担当。売り切れているマスターの写真集、襲われている少年を助ける犬塚がヒーローしてるなど、合流していないメンバーにも万遍なく活躍機会がありました。