2作品ともシビアな設定が明かされながらも、戦隊は明るめに締めていました。
仮面ライダーギーツ「31話 慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム♡」
今まで何となく英寿や景和が一般人救助をやりまくっていたので犠牲者が少なかったのですが、本来のJGP及びDGPは「脱落者や一般人の幸福を奪って優勝者の理想をかなえている」というグロい設定とのこと。今週のゲーム自体もけっこうえげつない感じで、この子供番組らしからぬシビアさは平成~令和ライダーが牙を剥いてきた感じ。
英寿の母親ミツメが創世の女神であるという設定は先週明かされましたし、それ以前から匂わせはあったので視聴者にとっては周知の事実でしたが、劇中の英寿や景和には寝耳に水の真相。少なからず英寿もショックを受けているようでした。
景和が豹変し英寿に詰め寄るのですが、ここの描写がちょっと弱くて突然感がありました。
冷静に考えれば景和はGDPによって両親を失っている(幸福を奪われている)わけで、その胴元である創世の女神と英寿が親子関係ということなら敵側として同一視しても仕方がないわけです。ここまで景和の聖人君子ぶりが目立っていましたが、本来の彼は凡人なわけで、こういう結論に至ってしまうのは自然かと。
ちょっと流れは不自然でしたが、以前から時々覗かせていた景和の「オス」な一面が出ていたので、僕としては美味しい回でした。景和は敗退して邪神に吸い込まれてしまいましたが、まあこれで終わるとも思えないので今後の動向に期待したところ。これ闇落ちもあり得ますね。
ニラムが串カツのソースの二度漬けを注意される描写は芸コマでクスッと来ました。
王様戦隊キングオージャー「第7話 神の怒り」
15年前に起きた「神の怒り」という災厄(大量のシュゴットが人間を襲撃した?)と、その混乱に乗じたヒメノの両親の暗殺というなかなかシビアな設定が明かされました。
この「神の怒り」については他国の王であるヤンマも知るところであったようで、世界的な大事件だったようですね。ギラが追放された時期にも重なるので、この15年前というのが一つのキーワードになりそうです。
なんだかんだでギラ・ヤンマ・ヒメノが仲良し3人組に収まってきたのと、コッドスコーピオンに因縁を持っていたようなヒメノがあっさりと和解するさわやかさは戦隊らしさが溢れていました。
その前段でヤンマが語っていた「シュゴットは機械だから悪いのは命令する人間の方」という言葉にも重みがありましたし、現実の色々な事柄に対しての教訓でもあるように思います。
今週はなんだかヤンマのノースリーブの脇見せが多かったですね。むしろ積極的に見せに来てた感があります。いいよもっとちょうだい!
また、集団同士でいがみ合っていたンコソパとイシャバーナからの、腹心であるセバスチャンとシオカラの和解もいい味を出していました。セバスチャンは老けメイクをしている25歳ですので、シオカラとはいい友達になりそうなんですよね。
スコーピオン→カブトの片思い(?)というシュゴットの感情描写がありながら、ギラ及びカブトはニブチン男子なので、恋の相談をするとしたらヒメノ…というまとめ方もうまかったですし、このエピソードそのものが各キャラの萌えポイントにもなっていました。
恋の相談に適さないギラがまたきゃわゆい!