3作品ともどこか「死」を感じさせる描写があり、子供向けとはいえ戦いを描く以上はつきまとう問題ですね。
ウルトラマンアーク「第6話 あけぼの荘へようこそ」
アキラが普通に役者でしかなくておもろいですし、要所要所でクロコ星人にモザイクでインサートしてくるアキラの顔もおもろい。
一般の地球人と宇宙人の人情噺という感じで、近年では徒党を組んだマフィアのような形で登場することはあっても、ゲスト宇宙人が単品で極悪というケースは少ないですね。ここら辺も多様性を意識している感があります。
一方でシュウの防衛隊としてやたら厳しい宇宙人観や、それが単なる偏見ではなく過去におびただしく存在する被害事例から来ているなど。
30分という尺の中で厳しいシュウと優しいユウマの対比、あの世界においての侵略宇宙人の立ち位置、そして土着怪獣の生態まで、しっかり入っていて「やればできるじゃん!」と満足度の高い1話でした。
その良作の直後に近代ウルトラマンの悪癖、早過ぎる&多過ぎる総集編が来てしまうのはいささか残念ですが。
仮面ライダーガッチャード「第48話 黄昏にさよならを」
何となくですが冥獄の三姉妹は最終回まで全員生存だと思っていたので、アトロポスがここで退場したのは意外でした。最期もどことなく生を全うした感があったので本当にここで出なくなるのかなと。最終回だけ「※イメージです」みたいな感じで出て来るとは思いますが。
メタ的には子役を今後のコラボやスピンオフで出し続けるのは難しいので、本編中ではっきり死亡させた方がスッキリするという事情もあろうかと思いますが。
クロトーは何をされていたんですか?
キマイラの完成予想図が実に禍々しく、失敗して良かったです。しかしここまで大掛かりなことをしてやることは全部黄金化というグリオンの野望のチャチさがいつまでも拭えません。
冥黒王がサクサク倒されるのと同時にライダー側が次々に新フォームを手に入れていますが、終盤感はあるものの非常にポジティブな展開。ライダーの終盤は絶望感が漂いがちなのですが、非常に珍しいですね。こちらの方が好きかもしれない。
冥黒王は結果的に最初から登場していたギギストが残りましたが、ワンチャン、グリオンに取り込まれたジェルマンが出てくる可能性も?しかしそれだとグリオンをラスボスとしてお膳立てしてきたここまでの積み重ねが台無しになるかな。
スパナは負傷していたのに珍しくニチアサ巻きしてないなーと思いました。
爆上戦隊ブンブンジャー「バクアゲ24 届けたい歌」
大也のきれいな寝顔、大也のギター&歌声、大也への精神攻撃、大也の初恋エピソード(重め)…ここまで真摯なレッド回がありましょうか?前回のブラックなんてクソ野球回ですよ?高低差ありすぎて耳キーンなるわ。
敵能力としては相手に都合の良い夢を見せて精神攻撃をするというありがちなもので、攻略法も元々精神力が強いヒーローが自らの意思で打ち破るというシンプルなもの。しかしこの手の本格的な攻撃をしてくるあたり、キャノンボーグが本気を出してきました。
ちょっと疑問だったのですが、ブンブンジャー側はギャーソリンのことを知らないんでしょうか?大也や先斗から出て来るギャーソリンを「これは何だ?」という感じで眺めていたので。
急にキャノンボーグから「後がない」感が出てきていますが、さっそく来週に決戦展開みたいですね。先斗の宿敵ポジションかというとそういうわけでなく、サンシータをいびったり野球にノリノリだったりした先週までを考えると唐突感があります。
そろそろ幹部キャラを入れ替えたい(もしくは完結に向けて本格的な宿敵を投入したい)という事情は分かるものの、もうちょっとハシリアン側も丁寧に描いてあげてもと思います。
消防車は赤信号を突破できますが、パトカーも同じだと思うんですよね。