意図せずかもしれませんが、今回は2番組とも友情のお話でした。
仮面ライダーガヴ「28話 絆のチョコフラッペ!」
ショウマとハンティがお互いのピンチを助け合って絆を取り戻すというカタルシス回であると当時に、敵役の酸賀は3月末・第2クールの最後に撃破されました。
酸賀の散りっぷりもあっさりしていながら彼のバックボーンが仄めかされ「罪を憎んで人を憎まず」という実に日本のヒーロー番組らしい展開でした。
恐らく幼い実子を亡くした直後に人間より優れた種族であるグラニュートを知り、今度は簡単に死ぬことがない状態で実子を生き返らせることが目的だったのでしょう。
しかしながら彼が過去に、そしてショウマや絆斗に行った所業の報いは受け、しかし自ら命乞いや言い訳をするでもなく散るという美学が実に良いですね。
コレってかなり丁寧に積み重ねないと作れない状況で、こういう丁寧さがガヴという作品の強みですね。
ビターガヴは綾波レイを彷彿とさせる巨大水槽の中で培養されており、ヴラムが水槽を破壊すると同時に消滅するというマイルドな表現でしたが日曜の朝に出すには十分グロかったかと。
今回のキーアイテムであるフラッペを食べたり、ケンカから帰ってくるかのように土手でおんぶしながら語り合う青春してるショウマと絆斗が良かったですね。
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー「第6話 決戦!常夏城の大冒険」
「冒険城」はボウケンジャーの戦隊リングで作んのか!と感心しました。
今回は常夏の真相が明かされ、能力が高いがゆえに同年代の友達ができなかった「天才の苦悩」というフィクションじゃないとなかなかお目にかかれないタイプのコンプレックス持ちでした。
結果的に吠が「友達ナンバーワン」になることで常夏は納得、指輪争奪戦からは下りますが総理への再選を目指していくようですね。物語終盤で人間サイドの支援者として再登場したら熱いんじゃないでしょうか。
また吠の過去も明かされ、幼い頃から約10年ノーワンワールドを彷徨っていたことで通常の人間社会の常識を持ち合わせないまま大人になるという。ある意味で「狼人間」のような過去があったわけです。ウルフだけにね。
精神が子供…というよりは、他の4人が平気でやっていたままごとを恥ずかしがっていた辺り、小学校高学年から中学生くらいの思春期前半で止まっている印象です。
相変わらずキャンドルファイヤは部下に優しく、その部下がやられてしまったことでゴジュウジャーへの因縁を強めていきましたね。イイ奴なんですけどどんどん和解が難しくなっていく話の持って行き方がうまいです。
陸王や常夏などノーワン女幹部はやたら地球人の男にハマっていますが、異種族だけど地球人もイケるというのはまあファンタジーなんだからそんなもんだろと切り捨てることもできますが、何らかの伏線(そもそも彼らのオリジナルは地球人である)という可能性も強いと思っています。