今年の確定申告は4/15までと残すところ1週間ですが、僕が実施したスマホ申請でいくつか躓いた点がありましたので備忘録に残したいと思います。
スマホ申請(e-Tax)実施までのおおまかな手順
今回のお話は、マイナンバーカードがないとどうにもなりません。役所での申し込みからカード発行まで1ヶ月ほど要する為、今年の確定申告には間に合いません。「スマホから簡単に」とやたら宣伝していますが、この部分を端折るのはどうかと思いますね。
マイナンバーカードが浸透するまでの暫定措置として、ID・パスワード方式のネット申告も可能ですが、入力は国税庁のフォーム限定となります。他のソフトやクラウド会計などで入力したデータはそのまま使えず、数字を見ながら手入力というような作業になります。
ID・パスワード方式について| 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
e-Taxとマイナンバーはスマホ申請の為に必要なものなのですが、御多分に漏れず管轄省庁が違う為に一貫した説明がない、縦割り行政のマイナスが出ています。
利用者識別番号の取得(国税庁サイト)
e-Taxの「利用者識別番号」は以下のリンクから発行します。
オンライン手続きは、完了画面に利用者識別番号が表示されて終わりなのでスクリーンショットを忘れないようにします。(暗証番号や変更手続きなどの救済措置はありますが、お役所系は面倒なことも多いので問い合わせは避けたいです)
マイナポータルの利用者登録(内閣府サイト)
マイナポータルはパソコン上でも手続きができますが、パソコン用のカードリーダーがない場合は、iPhoneやAndroidスマホのNFC(電子マネー用のタッチ機能)でマイナンバーカードの読み取りを行います。
ですので、利用登録は最初からスマホアプリ上から行う方が良いでしょう。
マイナポータル上で「利用者識別番号」と「マイナンバー」の関連付け
- マイナポータルAP「スマホでログイン」
→パスワード(カード発行時に設定)「次へ」
→スマホ上部(NFC読み取り部)をマイナンバーカードの上に置いて「読み取り開始」 - マイナポータル(ログイン後サイト)「もっとつながる」
→国税電子申告・納税システムe-Tax「つなぐ」
→同意確認「同意」
→※自動的にマイナポータルAPに切り替わる - マイナポータルAP・画面の指示に従って再びマイナンバーカードの読み取り
- マイナポータル(ログイン後サイト)完了確認画面に移る、完了
主にはこのような手順なのですが、僕はここで躓いたのでこの後に書いてゆきます。
経験談:「もっとつながる」からカードの読み取り画面に進めない
僕がiPhone8で経験した症状は以下の通りです。
- マイナポータル(ログイン後サイト)「もっとつながる」から読み取り画面に遷移
- 「マイナポータルAPがインストールされていない場合」と表示されてAppStoreに自動遷移
- 当然インストール済みなのでAppStoreでは「開く」が表示されている
- マイナポータルAPを開くとログイン前の画面に戻っており、サイトにログインする所からやり直し
というループ状態になりました。「マイナポータルAPがインストールされていない場合」の判定が悪さをしているのは想像がついたのですが、何度か試してもダメでした。
解決法:iPhoneの電源を入れ直す
一度iPhoneの電源を切・入し直したところ、「もっとつながる」から読み取り画面に遷移できるようになり、「利用者識別番号」と「マイナンバー」の関連付けを行えました。
もし同じ症状が起こっている方がおられたら、電源を入れ直しを試してみてください。
その後、関連付けした利用者識別番号を利用し、普段使いのクラウド会計のアプリから電子申請を完了できました。
とにかく一貫した説明がない!
国税庁・内閣府ともども、とにかく一貫した説明ページがないのと、検索候補に似たような役所のページが大量ヒットして「通しの説明」がないことが非常に不便ですね。
こういう時には民間のブログや知恵袋の方がよっぽど頼りになってしまいます。
「スマホで申請」というキャッチフレーズは大きいのに、その下に具体的な手順が書いておらず「各々で調べてください」というスタンスには首をかしげます。
今回の自分の体験談が誰かのお役に立てばと思い、書き記しておきました。