Twitterのサブカル系(アニメ・特撮・声優イベント)の界隈で今週かなりの嘆き節がつぶやかれました。GWを見越した各種イベントの中止が主な原因ですが、問題は更に根深いです。
そういったイベントの多くが、CDや映像ソフトの特典にしていた「参加券」を通しての申し込みに限定、もしくは優先にしていたということです。
一般的に知られた例では、AKBの握手券がありますね。あちらもCD1枚に握手券1枚を付録にしていて、何度もアイドルに会いたい場合には握手券=CDを大量に購入しなければならないシステムで、一部では商法への批判も起きていました。
(AKBの方はかなり早い段階で握手会の開催そのものを休止、オンライン化していますね)
話を戻して「参加券」ですが、ファンはこの参加券を商品購入の目的としてかなり重点を置いています。しかしCDや映像ソフトそのものは妥当な価格で販売されていますので、そちらの価値は揺るがない。
付録という「テイ」だが、極めて重要なこの「券」の価値をどう評価するのか?オマケの「券」なんだから、イベントがやむを得ず中止になったら無効という事でいいのか?
「券」を目的で商品を購入したファンに対しては、本来は返品や代替イベントを企画するなどで対処しなければ、ファンからそっぽを向かれてコンテンツの消滅すら危ぶまれる事態となります。
しかしながら、興業が打てなくなった主催者側にそのような対応を行う余裕がないであろうことも容易に想像できるのが今回の問題の歯がゆい所です。
結果として、主催者は利益が出ず・ファンは納得せず・存在が静かに消滅してゆく…という最悪の結末を迎えるコンテンツも現れてくるでしょう。
そもそもこの「券」商法というものが、ファンも内心嫌っているものの好きなコンテンツの為に渋々受け入れていた妥協のシステムであるということは、主催者サイドはこれを機会に真面目に考え直す時だと思います。
(今回起こってしまったことは仕方ないとしても)この発行した「券」の権利が履行できなくなった今、アフターコロナでも同じことを続けるのか?ちょっと考えてもらいたいなーという事を、イベントが中止になって落ち込む友人の姿を見ながら切に願うわけです。