おもちゃから性別の概念をなくそうという動きがあるようです。
カタログから男児向け・女児向けを撤廃
近年、おもちゃのメーカーや小売店のカタログから「男児向け・女児向け」のページ分けをなくしたり、人形で遊ぶ男の子・ミニカーで遊ぶ女の子の写真を掲載するなど、おもちゃのジェンダーバイアス(性別の先入観)をなくそうという動きがあるようです。
これはゲイの話題ではないんじゃ
当ブログで取り上げておいて何なのですが、これはそもそもLGBTの話題ではないのですが、どうしてもニュースの扱いとしてはそちらに入ってしまいがちです。
僕自身は特撮記事の導入でも触れておりますが、欲しがるおもちゃは概ね男児向けでした。しかし妹と遊ぶにあたって女児向けのおもちゃや遊びも楽しんでいましたので「いいとこ取り」をしていた子供時代と言えるかもしれません。
また、こういったキャンペーンのキャラクターとなるのが、中性的なイメージが強いりゅうちぇるさんだったりと、業界の当事者にも性別の違うおもちゃで遊ぶことの特別感が「大人の先入観」としてあるように思います。
必要なのは大人の意識改革
突き詰めると、男の子がプリキュアを楽しみ・女の子が特撮を楽しむことを大人が禁止しない寛容さという所に辿り着くものであり、おもちゃと親和性の高いオタク系の大人からこのような指摘が多くなされています。
プリキュアは「美少女を楽しむというヘテロ男性視点」、特撮は「戦うイケメンに憧れるヘテロ女性視点」というのがあり、これらがアイドルや2.5次元舞台などの大人の趣味にも通じるので、オタクはそこへの理解が早いというのがあると思います。
問題の根底は大人の決めつけで子供の興味や可能性を潰すことであって、人形遊びを通じて保育やファッションの道に進む男の子や、ミニカー好きから機械やプログラミングなどの技術系を志す女の子が生まれるかもしれないでしょうということです。
妥協企画のコレジャナイ感と、致し方ない部分
これらの対応商品として出されているものの例にピリっとしたのですが、
- 男児向けのお人形として男の赤ちゃん
- 女児向けのミニカーとしてカボチャの馬車
うーん…そうじゃないんだけどナァという感じですね。
一方で、問題はあくまで「大人の先入観」であるので、そういった先入観を和らげる「入口」の商品としてこういったものは必要なのかもしれません。
また、男児は妹よりも仲間になりそうな弟を欲しがりがちですし、カボチャの馬車が女児の興味を強く引くことは事実ですので、上記のような商品展開が全くの間違えだとも思いません。
ジェンダーバイアスの解消という点だけ見ると根本解決にはならないですが、こういうものも「あって良い」のです。