戦隊が佳境、ライダーが手探り状態なので、ウルトラマンの優等生ぶりが浮き出ている印象です。
ウルトラマンブレーザー「第10話 親と子」
まあ今回は人里に降りてきた熊をどうするんだって話を怪獣に置き換えた感じですね。幼体がわざわざ別で着ぐるみを制作して、人間に酷いことされて可哀想!をことさら強調しているのは手間がかかってるし上手かったと思います。
先週から引き続いて隊長の体を操って主張してくるブレーザーや、地球人や防衛隊の意図とは別に怪獣を救おうとした彼の人柄の一部も見えた気がします。暴れ者ではありますが悪い奴ではないって印象ですね。
また、地球人というか防衛隊のスタンスも明確に描かれていました。作品によっては怪獣をできるだけ殺さないようにという防衛隊もいますが、長官はもちろん実行部隊のヤスノブが最初から殺っちゃう気まんまんだったので、基本的に怪獣は退治するモノというのがあの世界の方針であるようです。
普段のレギュラーメンバーが悪者に見えてしまうというのも演出の意図にまんまにハマってしまった気がします。
うーん…ゲント息子のジュンくんが思った以上に可愛かった!
仮面ライダーガッチャード「第3話 ブシドー、見つけたり。」
2号登場と、その2号と意見が対立する宝太郎というのがメインでしょうか?
ベルトを寄越せ、ケミーは道具(いや!友達だ!)といったやりとりは、ありそうでなかったライダーのテンプレを擦りに擦りまくって本作の「置きに来ている感」が集約されていましたね。
黒鉄スパナという漫画(今で言うとVtuberという意見も)みたいな名前も面白いですが、変身後の彼はカッコいい方面に振っている敵役のようでした。掛け声が「変身」ではなく「鉄鋼」なので「仮面ライダーではない」という扱いのようです。
ただ2~3話にかけて感じたのは「なんか話がふわっとしてるなー」と。あんまり刺さらない・引っかからないというか、印象に残らない感じなんですよね。序盤いい感じで後半グダる年もあるので、その逆だといいなあと期待しています。
爆風をマントで防ぐミナトとりんねをわざわざ遠景で盛り込む辺りにはこだわりを感じましたよ。まだまだ始まったばかりなので頑張ってください。
王様戦隊キングオージャー「第29話 王様失格」
敵幹部ヒルビルの操作能力によって各国の側近や主要人物が疑心暗鬼に駆られ、先週までにまとまりかけた世界が分断される、さらにジェラミーとバグナラクが自ら悪役となって事態を収め、結果ジェラミーの2000年の願いと2年間の友好関係が無に帰す…というなんとも重い展開に。
先週いい感じだったのはこの振りだったとは。人の心あるんか!
ヒルビルは隠密活動はめちゃくちゃ綿密だったのに、最後の戦闘は急に襲ってきて雑にやられ、雑にダグデドに怒られるという雑なラストでした。まあ人類の常識とはかけ離れた連中なのでこんなものなんでしょうか。
一般市民にはダグデド一味のことは詳しく知らせていない感じなんでしょうか?宇宙からの侵略者という共通の敵なので民衆のまとまりが生まれそうではありますが、そもそも王様戦隊でも勝てるか分からない超越者であるので情報公開は難しいという判断?ここら辺の繊細な部分も劇中で描いてもらいたいところです。
それはそうと、負傷回でお馴染みのニチアサ巻きは控えめであったものの、なぜか他国の王よりも無駄に露出の高いヤンマに釘付けでした。ずっと乳首見えてた。